錦秀会グループが「やさしく生命(いのち)をまもる」の理念の下、2011年3月の東日本大震災直後から開始した復興支援活動は3年経過いたしました。活動に当たっては宮城県石巻市の地域の皆様のご理解と協力を賜りつつ、芽生えた活動が人々の共感を呼び起こし、その強い絆を互いに手を取りあいながら今も静かに育んでいます。
今年もテーマの一つである「子供達に笑顔を」を大切に、「第4回宮戸夏祭り」に参加させていただきました。
今回のボランティアメンバーは合計23人。おりしも台風11号が日本を縦断している天候不順の中、大阪住吉区阪和病院前を8日夕刻に出発し、12時間を経て会場の奥松島縄文村歴史資料館に到着いたしました。
すっかりお馴染みとなった宮戸縄文村。今回は不安定な天候での開催でしたが、昨年と同様、地域の皆様、参加企業のスタッフの温かなご芳情に迎えられ、「キッズランドコーナー」、「ポニー乗馬体験」「こども抽選会」「格安販売」などが一堂に勢ぞろいしました。
<<祭り準備タイム>>
9日15時からはじまる夏祭りに向けてボランティアチームは到着後大至急準備です。
「阿吽の呼吸、一致団結」はボランティアチームの決まり文句になりました。
ポニー乗馬体験のゲート作りも完了し、ポニーにも「今日は頑張ってね」と看護師さんからお願いです。
「やさしく生命(いのち)をまもる」が語るボランティア活動は職員が参加することでその理念を直に学び、日ごろの業務に還元することをモットーとしています。
さて、15時になると待ちに待った宮戸夏祭りの開幕です。順次活動をご紹介いたします。
<<屋台村>>
会場には多くの皆様にお越しいただきました。写真はビンゴゲームの抽選券のお渡しです。
昨年と同様、地域の皆様のグループや祭りに共感する多くの企業が天候不順にもかかわらず参加されました。
錦秀会飲み物販売コーナーはいつも大盛況。雨の日を吹き飛ばす勢いの販売ぶりでした。
こちらはボランティアをずっと共にしてきた古川電気工業のチームによるフランクフルトの販売です。
今年もこれを楽しみに多くの皆様にお越しいただきました。
マダムシンコさん提供バームクーヘンの特別販売です。祭り終了時には完売御礼となりました。
<<キッズランドコーナー>>
「子ども達に笑顔を」の活動テーマの真価を問われる需要なイベントがこの「キッズランドコーナー」です。
それだけに職員一同頑張り、今年も子供達の笑顔で一杯の楽しいひと時となりました。
東松島市のマスコットキャラクター「イート&イーナ」も登場。子供達は笑顔が一杯でした。
まず、人気のスマートボール。なかなか思うようにいかないけれど、ずいぶんうまく遊べるようになりました。
可愛いレインコートの妖精のような二人の目に映るのは美しい七色のスーパーボール掬いです。
こちらは「まどか荒浜」さんの「福幸にわとり」作りです。「ここをね、こうやってね。」「うん!うん!」
の真剣な声が聞こえそう。
こちらは輪投げです。景品の上に輪がうまくかぶさるとその景品を贈呈です。「是非やってみて!」
子供達が熱中しているのは水中コイン落としです。コインが思ったように落ちないのがちょっぴり悔しいですね。
地元の参加者から今回Nゲージ鉄道模型の運転コーナーもあり子供達の夢がさらに大きく育まれました。
これが無くては夏祭りがはじまらない「金魚すくい」。子供達はとにかく夢中です。
さて、昨年から好評をいただいた「ポニー乗馬体験」のお目見えです。今回は「つま恋乗馬倶楽部」様のご協力で
実現しました。かわいいポニーが足取り軽く、子供達の夢を運びます。
初めての体験で胸がドキドキ。「はい!しっかり乗ってね!」
子供達のちょっぴり緊張まじりの笑顔が微笑ましい思い出となりました。
こちらは子供抽選会会場です。抽選で楽天選手のサイン入りボールやTシャツ・ユニフォームが当たるので会場は大盛況となりました。
<<ステージイベントコーナー>>
曇り空も次第に暗くなり、あたりに夕刻を告げます。これからはステージイベントのはじまりです。
ステージイベント開幕オープニングでは宮戸小学校の「宮戸島太鼓」が披露され、その心に響く鼓動は多くの人に感動を呼び、祭りのオープニングシンボルになりました。
祭りには東松島市長阿部様もお越しいただき挨拶を頂戴いたしました。雨の中ありがとうございました。
17時からは待ちに待った錦秀会によるビンゴゲームの始まりです!
夜のステージイベントでは2012年日本レコード大賞新人賞受賞の岩手県大槌町出身の歌手 「臼澤みさきさん」 が熱唄。大きな声援があがりました。
「みやぎびっきの会」様による華やかなコンサートで会場は大いに盛り上がりました。
夜のとばりがすっかりあたりを包む頃、「宮戸音頭盆踊り」が開催され地域の皆様はしばし我を忘れ楽しまれました。
笑顔のなかよしこよしで踊ればきっと神様に願いが届くはず。
宮戸夏祭りの最後を飾るメインイベントはなんと言っても花火大会です。今回の花火大会、台風11号が日本を縦断し日本全国の人々のささやかな楽しみをことごとく奪うという非情な様相をマスコミが伝え、宮戸島の地域の皆様の心にも一抹の不安がよぎりました。また、時間経過とともに仙台市で開催される花火大会もすべて中止決定となり様相は深刻に・・・
しかし、人々の他人を思いやる優しい気持ち、島の人達のささやかな望みに天は優しいまなざしを忘れてはいませんでした。
驚いたことに夕方から雨が止み、宮戸島周辺だけが天候が回復するという奇跡が起こりました。
そして、宮戸夏祭り花火大会の始まりです。
色とりどりの素晴らしい花火がつぎつぎと打ち出されました。
ラストを飾る打ち上げ花火は天への感謝、人々の鼓動、鎮魂、復興への祈念、すべての想いが夜空のキャンパスに見事に描かれ、第四回宮戸夏祭りはお開きとなりました。
奥松島縄文村で本年も私共のボランティア活動を受け入れ、ご協力、ご支援いただいた地元の多くの皆様に心から厚く御礼申し上げます。
錦秀会グループは「やさしく生命(いのち)をまもる」の理念の下復興支援活動を続け、来年も地域の皆様とお会いできることを楽しみにしています。
錦秀会グループ