2019年 SUPER FORMULA Rd6 岡山2019年10月02日

大詰めを迎えた全日本スーパーフォーミュラ選手権。第6戦は、舞台を岡山県・岡山国際サーキットへと移し、終盤での戦いが繰り広げられる。KONDO RACINGもまた、さらなる躍進を目指して周到な準備を推進。ここしばらくの懸念材料だった「予選での好位置獲得」を目指した結果、山下健太選手が2位、国本雄資選手が3位とふたり揃って上位スタートのチャンスを手にした。

2019年 SUPER FORMULA Rd6 岡山



一日目 予選
心配された天気の崩れはなく、終日ドライコンディションでの走行が可能となる。
ノックアウト予選Q1は午後2時25分にスタート。今大会ではQ1を2組に分け、各10台・10分間のアタックで実施するという規則がとられた。KONDO RACINGでは、A組に山下選手、B組に国本選手が出走することとなった。
気温30度、路面温度34度と前日からのセッションで一番の暑さとなる中、早々からコースに向かってアタックに挑んだ山下選手。周回ごとにタイムを削り取り、ラストアタックで1分15秒481をマーク。3番手でQ1通過を果たした。続くB組に出走した国本選手も着実にタイムアップ。一時は3番手に着けつつも、1分14秒842をマークし、5番手でセッションを終了。結果、2台揃ってQ2進出を果たすこととなった。
ソフトタイヤを装着して出走したQ2。このセッションでは国本選手が1分12秒971のタイムで2番手、また山下選手は1分13秒077をマークし、5番手を獲得。ともにQ3進出を決める走りを見せた。そして迎えたラストアタックのQ3。真っ先にコースインした2台はそれぞれ存分にタイヤに熱を入れ、タイミングを見計らってアタックへと向かった。ライバルたちが続々とタイムアップする中、両選手も各ベストラップを更新。ひと足先に山下選手が1分12秒780の好タイムでトップへと躍り出る。すると、続いて国本選手が2番手となる1分12秒880をマーク。暫定ながら、KONDO RACINGのふたりがフロントローにつけた。惜しくもその直後、他車がトップタイムをマークしたことでそれぞれひとつずつポジションを下げてしまったが、山下選手は今季自己ベストとなる2位を、そして国本選手が3位を獲得。ドライバーはもちろんのこと、チームとして決勝に向けて申し分のない結果を手にした。

2019年 SUPER FORMULA Rd6 岡山



二日目 決勝
気温30度、路面温度37度と暑さの残る中、午後3時5分に68周の戦いの幕が切られ、全20台がグリッドを離れる。予選2番手スタートの山下選手はミディアムタイヤを、一方予選3番手の国本選手はソフトタイヤを装着し、スタート。ソフトタイヤを選択したポールシッターの車両に食らいつき、2番手で1コーナーへと進入した山下選手だったが、ソフトで追随する車両に逆転を許し、3番手に。また、国本選手はスタートでクラッチトラブルが発生。1コーナー進入まではなんとか堪えたが、攻防戦の中で後続車両との接触もあり、9位でオープニングラップを終えた。
スタート時にソフトを選択した車両が続々とポジションアップ。結果、上位5台がソフト装着車となり、山下選手はその後6番手まで後退したが、ミディアムでの最高位で周回を続ける。そんな中、8周目のアトウッドカーブで1台の車両がコースアウト。
これを受け、コースにはセーフティカー(SC)が導入された。加えて、車両回収作業に時間を要したことを受け、チームはSCラン中のピット作業を敢行。10周終わりで山下選手をピットイン、ソフトへと交換する。なおこれは、今大会で採用されたタイヤ交換の特別ルール(レース開始10周回目以降にタイヤ交換義務を果たさなければならない)を受けてのこと。さらに11周終わりで国本選手がピットイン。ミディアムへと交換し、翌周再びピットイン。1周のみミディアムで走行し、再びソフトを装着してコースへと復帰する。山下選手とは異なる戦略でタイヤ交換義務を果たし、ポジションアップを狙った国本選手。SCランがまだ継続していれば、ジャンプアップのチャンスに繋がったものの、レースは12周目を終えてリスタート。惜しくも国本選手はSCランを有効に使うことができず、結果的に後方から追い上げを強いられることになった。
リスタート後、タイヤ交換義務を済ませていない7台に次いで8番手を走行する山下選手。この先のレースをソフトで周回するため、ペースをややセーブしつつも、前を走る7台との”見えないタイムギャップ”を意識しての走行を続ける。レースは折り返しを過ぎ、ピットインを済ませていない上位陣同士の攻防戦が激しくなったが、その後方で山下選手は着実な走りを披露。折しも、序盤のSCランの影響でレースは周回数ではなく90分間の時間レース制が採択される。この後、タイヤ交換を行う車両が1台、また1台とピットイン。ついに残り時間2分強、64周の時点で山下選手がトップに立った。山下選手は2周を難なく走り切り、トップチェッカー! 自身スーパーフォーミュラ参戦3年目にして初めての優勝を手にすることとなった。一方、国本選手はタイヤ交換を機に、終始ガマンの走行に。抜きどころのないコースで周回を重ね、16位で戦いを終えている。

2019年 SUPER FORMULA Rd6 岡山


2019年 SUPER FORMULA Rd6 岡山



錦秀会グループは青少年の夢を育む目的でレース活動を応援しています。
今シーズン最終戦となる第7戦鈴鹿大会(10/26-27)もご声援、宜しくお願い致します



タグ :レース

Posted by 錦秀会  at 13:28

pagetop